社会保険労務士の勉強 -毎日年金 vol.15-

 

厚生年金8-適用事業所

適用事業所については、厚生年金単独での認識と言うよりも、健康保険と共通のものなので、押えておきたいと思います。

厚生年金の当然被保険者は、『強制適用事業所』又は『任意適用事業所』に使用される70歳未満の者という定義づけがされております。
健康保険も同様に『強制適用事業所』又は『任意適用事業所』に使用される者という定義づけがされています。

ということで、強制適用事業所と任意適用事業所について本日はおさらい致します。

 

強制適用事業所

強制適用事業所を端的に言うと、法人は例外なく、有無を言わさず強制適用事業所に該当します。

個人の場合は、『人数』 + 『業種』の両方が満たされて初めて、その該当になります。

因みに、協会けんぽのHPでは、強制適用事業所に該当する事業所は、法律でその事業主や従業員の意思に関係なく、健康保険・厚生年金保険への加入が定められているとの記載がありました。

その要件は、
① 国、地方公共団体又は法人の事業所で、常時従業員を使用するもの
② 個人経営の事業所で、常時5人以上の従業員を使用し、かつ、法定業種に該当するもの

※ 因みに、強制適用事業所がその事業内容や事業規模の縮小等により従業員が減少したことによって、強制適用事業所の要件に該当しなくなった場合は、任意適用事業所への認可があったものとみなされます。

 

法定業種とは

法定業種は、法定された16種の業種であって、昭和28年(1953年)の改正以来変更がないそうです。
ただし、新たな業種については、既存の業種に組み込まれるなどして、対応がなされています。

令和4年10月1日以降に士業と言われる業種(弁護士、沖縄弁護士、外国法事務弁護士、公認会計士、公証人、司法書士、土地家屋調査士、行政書士、海事代理士、税理士、社会保険労務士、弁理士)が新たに加わりました。

従来の16業種は、
① 物の製造、加工、選別、包装、修理、解体の事業
② 土木、建築等の事業
③ 鉱物の採掘・採取の事業
④ 電気又は動力の発生、伝導又は供給の事業
⑤ 貨物又は旅客の運送の事業
⑥ 貨物積み下ろしの事業
⑦ 償却、清掃、と殺の事業
⑧ 物品販売、配給の事業
⑨ 金融・保険の事業
⑩ 物品の保管、賃貸の事業
⑪ 媒介周旋事業
⑫ 集金、案内、広告事業
⑬ 教育、研究、調査事業
⑭ 疾病治療、助産その他医療の事業
⑮ 通信、報道の事業
⑯ 社会福祉法に定める社会福祉事業及び更生保護事業法に定める更生保護事業

※ 因みに、外国人が経営する事業については、強制適用事業所に該当する限り、適用事業所に分類され、そこで働く従業員も国籍に関係なく被保険者とされます。

 

法定業種に含まれない事業

法定業種16種を覚えるのはなかなか至難の業です(他にも覚えることがたくさんあるので)。そのため、法定業種に含まれない主立った事業を覚えておくと、それ以外として認識しておくと、対応が出来るかと思います。

① 農林水産業
② 旅館、飲食店、接客業、理容業(サービス業)
③ 自由業
④ 宗教等
※ 以前は、社会保険労務士はこちらに分類されておりましたが、今年(令和4年)より、法定業種の仲間入りを果たしました。

 

任意適用事業所

任意適用事業所の要件は、強制適用事業所にならない事業所のことで、厚生労働大臣の認可を受けて健康保険・厚生年金保険の適用をうけることとなった事業所のことです。

その要件は、
① 強制適用事業所以外の事業所の事業主が認可申請をすること
② 事業所に使用される被保険者の2分の1以上の同意があること
③ 厚生労働大臣認可を得ること

ただし、被保険者の2分の1以上が同意したとしても、事業主に加入申請の義務は生じません。

また、任意適用事業所がその取消しを行おうとする場合は、
① 任意適用事業所の事業主が取消し認可申請をすること
② 事業所に使用される被保険者の4分の3以上の同意があること
③ 厚生労働大臣の認可を得ること
とあります。

 

まとめ

厚生年金・健康保険の適用事業所についておさらいしてきました。

第54回社会保険労務士試験の問7において、1人社長(50歳)の法人の事業所にて、その代表者が厚生年金の被保険者となる。◎か×かという問に対して、被保険者の要件が冒頭でも記載していますが、

『強制適用事業所』又は『任意適用事業所』に使用される『70歳未満の者』

という定義づけがなされていることからすると、1人社長といえども、まず『法人』というキーワードから『強制適用事業所』に該当することとなり、更に、社長はこの適用事業所に『使用される70歳未満の者』に当てはまるため、答えは『◎』となるわけなのです。

ここを慌てて、『法人』を見落としてしまったのが痛恨の極みでした。
頭に血が上っても、冷静に文章を分析する力をつけることが大事ですね。

 

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